器が気づかせてくれたこと

  • 有田焼の「染付蛸唐草山水桔梗渕7寸中鉢」にカレーが入った写真

スマホのシャッターを切った。

目の前にあるのは、美味しそうなカレー。

ごく普通のカレーだが、透き通るような白地に、

濃淡のある青い絵柄の器に装われていて、コントラストが美しい。

  • 有田焼の「染付牡丹菊型3寸小皿」にらっきょうが入った写真
  • 有田焼の「錦牡丹菊型3寸小皿」に福神漬けが入った写真

私が自分で作った料理を自分で撮るなんて。数日前には考えられない行動に、少しおかしくなった。

たまたまネットで見かけた時、半ば衝動買いのような形で、我が家の食器棚に仲間入りしたのが、この有田焼の食器。

うちの味気ない真っ白な器たちと比較すると、手描きの絵柄が引き立って見える。

 忙しさにかまけて、食事はおろそか気味だった。

改善のキッカケになるような何かを、無意識のうちに探していたのかもしれない。

 最初に、有田焼の中鉢に乗せてみた料理は、菜の花とベーコンのパスタだった。

自分でちゃんと料理をするなんて、これまであまりなかったけれど、いざトライしてみると、これが美味しい。

「なかなかやるな、私」

柄にもなく、スマホで写真を撮ってしまった。

  • 有田焼の「染付蛸唐草山水桔梗渕7寸中鉢」に菜の花のパスタが入った写真

有田焼は、和食だけでなく、洋食にもマッチすることが、発見だった。
パスタ、カレー、炒飯、そして、ロールキャベツ。

  • 女性がロールキャベツの入った有田焼「染付蛸唐草山水桔梗渕7寸中鉢」をテーブルに置く写真
  • 有田焼の「染付魚(骨)長角皿(中)」を女性がテーブルに置こうとする写真

不思議なのが、有田焼の器によそうと、ありきたりの料理が新しい一面を垣間見せてくれる。

そんな発見に加えて気付かされたのが、「私って、実は料理が結構好きなんだな」という一面。 

気に入った器で料理を楽しむことが、こんなにも心豊かになるなんて。

毎日の食事の時間が、少しおざなりになっていたことを、もったいなかったと悔しくなるほど。

綺麗に洗った後は、食器棚の、使いやすい位置にしまっておこう。

そんな姿も写真に納めている私は、また自分に少しおかしくなった。

  • 食器棚の手前に有田焼の器が並んでいる写真